【FIRE準備コラム】住み替えはFIRE後、と決めかけて、まだ迷っている

FIRE準備

ゴルフ場近くのビジネスホテルに前泊した朝、気づくとスマホで物件サイトを眺めていることがあります。室内にゴルフシミュレーターのある物件、ラウンジ付きの物件。指が勝手に検索しているのだから、住み替えたい気持ちはたぶん本物です。

問題はタイミングです。働いているうちに移るか、FIREして自由になってからにするか。この問いを何か月か抱えてきて、正直に言うと、まだ答えが出ていません。一度は「FIRE前」に傾き、次に「FIRE後」へ大きく振れて、今もときどき揺り戻しがきます。今日はその揺れを、揺れたままの順番で書いてみます。

集合住宅のイメージ
写真:Pexels

そもそも、なぜ住み替えたいのか

動機はゴルフです。早朝スタートに間に合わせるために前泊することがあって、そのたびに「好きなコースの近くに住んでいれば」と思います。候補にしているのは、ゴルフシミュレーターやラウンジといった共用施設が充実していて、駅にも近い物件です。家で練習ができて、暮らしそのものが趣味とつながる。条件だけ並べれば、文句なしです。

私は離婚して1人で、子どももいません。だからこの住み替えは、単なる引っ越しではなく、終の住処をどこにするかという話に半分足を突っ込んでいます。慎重になっているのは、そのせいもあると思います。

室内のゴルフシミュレーター
写真:Pexels

最初は「FIRE前に動くべきだ」と思っていた

理由は2つありました。在職中のほうが賃貸の審査に通りやすいこと。そして、早く移ればその分長く楽しめること。公務員という肩書きは、審査の場面ではそれなりに強い。使えるうちに使っておくべきだと、わりと本気で考えていました。

考えが変わったのは、家賃の計算をしてみたときです。今より月8万円上がれば年96万円。月15万円なら年180万円。FIREまでの5〜6年ぶんを前倒しで払うと、600万円から1,000万円になります。

その一方で、現役のうちは平日の昼間、家にいません。シミュレーターがあっても、平日は疲れて帰って寝るだけの日が多いはずです。設備の価値は使った時間にしか生まれないのに、いちばん使えない時期に、いちばん高いお金を払うことになる。この計算をした日から、「FIRE前」の熱ははっきり冷めました。

審査の話も、調べてみると「今すぐ動く理由」にはなりませんでした。FIRE後でも、資産の証明や確定申告書があれば借りられる見立ては立ちます。在職の肩書きは、あれば楽という程度のもので、そのために5〜6年と1,000万円前後を賭けるほどではなさそうです。

貯金とお金のイメージ
写真:Pexels

「FIRE後でいい」に傾いた理由

そうなると、後ろ倒しの良さが次々に見えてきます。

まず、物件は逃げません。5〜6年のあいだにも新しい物件は出てくるし、街も変わります。それに、週末だけ過ごす部屋と、平日も含めて毎日暮らす部屋では、選ぶ基準そのものが違ってくるはずです。収納や水回りの使い勝手、近所のスーパー。フルタイムで暮らす目線は、フルタイムで暮らす直前にならないと持てない気がします。

浮いた住居費を高配当株に回せば、FIRE時点の配当が厚くなり、新居の家賃を配当で払う形に近づく、という計算も成り立ちます。

それから、これは私の事情ですが、いずれ実家をどうするかという現実が控えています。終の住処を決めるのは、その見通しがある程度立ってからのほうがいい。ここでも「急がない」に票が入ります。

コインと植物(資産の成長)
写真:Unsplash

それでも、迷いが消えない

ここまで書くと、もう答えは出ているように見えると思います。実際、少し前の私は「FIRE後まで戦略的に待つ」と結論を出したつもりでいました。

ただ、時間が経つと、別の考えが顔を出します。浮いたお金の行き先は、投資だけではないということです。家賃に上乗せしなかった月8万円なり15万円は、ゴルフの遠征にも旅行にも使えます。資産形成を急ぐだけでなく、そのお金で「今」を楽しむこともできる。50代の5〜6年は、体力の面でも決して安い時間ではありません。行きたいコースに行き、行きたい場所へ旅をする。それも立派なお金の使い方で、一理あると思っています。

そして、ここが厄介なところなのですが、この理屈は住み替えの側にも同じように使えてしまいます。「今を楽しむためにお金を使っていい」のなら、家賃を上乗せして今の暮らしを良くするのも、同じ側の話ではないか。待つことの合理性は数字で説明できるのに、今を楽しむ価値は数字になりません。だから比べようがなくて、揺れるのだと思います。

砂時計のイメージ
写真:Unsplash

今のところの結論

今のところは、FIRE後かなと思っています。数字で比べられる部分は、どう並べてもそちらに分がある。ただ、これは「決定」ではなく「現時点の傾き」です。

決めていないなりに、続けていることはあります。気になる物件の内覧です。借りるわけでなくても、部屋の広さや駅までの体感距離、日当たりや物音は、行かないと分かりません。回数を重ねるほど、自分が本当に譲れない条件が絞れてきます。それに、内覧を続けていれば、「これは待てない」と思う物件に出会ってしまう可能性もあります。そのときはそのときで、この結論ごと考え直すつもりです。

迷ったまま書くのはどうかとも思いましたが、FIRE準備というのは、こういう決めきれない問いを一つずつ抱えて進むものなのかもしれません。また考えが動いたら、続きを書きます。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

朝の道のイメージ
写真:Unsplash

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