私のホームコースは、進行が速いほうだと思います。
メンバーさんはだいたい黙々と回っていて、前が空けばすっと詰める。ハーフで待たされることは、ほとんどありません。
ゴルフのマナー違反はいろいろありますが、スロープレーはその中でも最大のもののひとつだと言われます。後ろの組が全部止まるので、迷惑が自分の組で終わらないからですね。
その最大のマナー違反を、私は一度やっています。ゴルフ場から注意を受けました。
待たされる側の不満を書くつもりで始めた記事なんですが、思い出したらこちらの話のほうが重かったので、そこから書きます。

友人を招いた日、私たちの組だけが遅れた
何年か前、地元のゴルフサークルで知り合った友人たちを、私のホームコースに招いてコンペをやりました。
ホストとして張り切っていたのを覚えています。
結果から言うと、私たちの組は前の組から大きく離されました。1ホール以上空いて、後ろの組をずっと待たせる形になりました。
そして最後に、ゴルフ場の方から注意を受けました。
言い方は穏やかでした。それでも、自分のホームコースで、自分が呼んだメンバーで、自分が注意される。あれはこたえました。
会員権を持っているコースです。270万円を払って手に入れた居場所で、他のメンバーさんに迷惑をかけた。金額の問題ではないのですが、あのときは金額のことも頭をよぎりました。
ちなみに後日あらためて友人を招いたときは、最終組で気持ちよく回れています。あの日の反省が効いたのかどうかは、自分でも分かりません。
何が遅かったのか、あとから分かった

その場では、正確には分かっていませんでした。
全員が下手だったから、くらいに思っていたんです。実際はもう少し具体的でした。
ひとつはボール探しです。
曲がった球を、全員で探しに行く。しかも見つかるまで探す。1ホールに1回それをやると、それだけで数分が消えます。18ホールのうち半分でやれば、もう取り返せません。
もうひとつは打つ前の準備でした。
自分の番が回ってきてから、カートに戻ってクラブを選ぶ。距離を測る。素振りを3回、4回。その全部が、自分の番になってから始まっていたんです。
ひとりが30秒よけいにかかると、4人で2分。18ホールで36分。
計算してみると、遅れないほうがおかしいですね。
待つ側に回ると、同じものが見える
いま私が前の組を待つとき、気になるのもこの2つです。
林に入った球を、4人で並んで探している。あるいは、フェアウェイのど真ん中で誰かが素振りを繰り返している。
見ていると、だいたい分かります。
ミスショットそのものが遅いのではありません。ミスしたあとの動きが遅い。上手い下手はあまり関係なくて、段取りの問題です。
これは自分が言われた側だから分かることで、待たされて腹を立てる資格が私にあるのかというと、微妙なところです。
自分が速くなるためにやっている3つ

人のことは言えないので、自分の話に戻します。
いま気をつけているのは3つです。
まず、自分の番が来る前に準備を終わらせること。人が打っているあいだにクラブを決めて、距離も測っておく。自分の番になったら構えるだけ、という状態にします。これがいちばん効きます。
それから、クラブを複数持って歩くこと。
1本だけ持って行って、足りずにカートへ戻る。あれが地味に時間を食います。迷ったら2本持っていけば済む話でした。
最後に、球を見失ったら早めに諦めること。探す時間を決めて、なければ暫定球で進む。100を切れない私が1打にこだわっても、結果はたいして変わりません。
速く回ることは、時間を配ること
3つとも、上手くなる話ではありません。
スコアは1打も縮まらないのに、後ろの組の待ち時間は確実に減る。自分の時間ではなく、人の時間の話なんですよね。
お金は取り戻せるが時間は取り戻せないと書いたばかりですが、それは自分の時間だけの話ではありませんでした。1組が30分遅れると、後ろの何組かの30分が消えます。返ってきません。
あの日、私はそれを何組ぶんか奪っていたことになります。
注意してくれたゴルフ場の方には、いま思えば感謝しています。言われなければ、たぶん気づかないままでした。
それでも、林に入った球を最後まで探してしまう日はある気がしていて、そこは自分でもまだ信用できていません。

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